2013年3月18日月曜日

スマートフォンサイトとレスポンシブWebデザイン

現在、スマートフォンサイトの制作の準備をしています。

私が管理しているサイトは業界的にまだスマートフォンからのアクセスはさほど無いんですが、準備は進めるべきだということで色々調べています。

そんな時タイムリーなセミナーを受講することが出来ました。
「レスポンシブWebデザイン企業導入入門セミナー」というものです。

レスポンシブWebデザインは、1つのHTMLで各デバイスに最適なCSS&Javascriptを自動的に切り替えて表示させる技術のことで、今までのPCサイトの製作方法とはかなり異なるものです。

1つのHTMLでまかなえるため、更新の手間も少なく済みいくつものサイトに同じ内容を掲載するときにありがちな「ここだけ更新し忘れた」などというトラブルも回避しやすいなどのメリットがあります。
もうひとつSEO的に考えてもGoogleがモバイルに適したサイトの作りを推奨している点から、今後有利になっていくのではとも思われます。

ただ、PC閲覧者とモバイル(スマホ)の閲覧者の使用状況が異なるため、すべてにおいて同じ情報が掲載されているのが良いかどうかというところでは、まだ考える余地があるのかもしれません。

また、レスポンシブWebデザインに切り替えるにはどうしてもサイト全体のリニューアルとなってしまうので、既存PC向けサイトをすでに運営している場合はすぐに導入するのはおすすめではないとも言えます。

このセミナーを受けて一番印象に残ったのは、「レスポンシブWebデザインのサイトを構築する場合はモバイルを起点で考えること」というものです。
モバイルやタブレットは従来のPCサイトではできない閲覧方法があるからです。
タッチパネルであること、音声入力や狭い画面での工夫を凝らしたメニュー、カメラを利用する(Qrコードとか)など、よりユーザーを目的のページや他コンテンツに誘導する方法が多くあるのです。
PCサイトでは視覚に入っているバナーやテキストリンクをクリックするだけですから、こちらを起点に考えると折角ユーザーがスマートフォンでの閲覧をしているのに使い勝手の悪いものになってしまうからだという理由みたいです。

レスポンシブWebデザインで構築すべきサイトは、一般ユーザーが利用する頻度が多いものが適しているともいえます。
一般ユーザーが利用する商品・サービスの企業ホームページ、ECサイト、採用サイト(特に大学生や転職活動では外からのアクセスが多い)、ページ数が少ないキャンペーンサイトなどです。
スマートフォンやタブレットのほうがアクセスが多い可能性があるサイトはレスポンシブWebデザインでのサイトの方がユーザーが利用しやすいと思われます。

他にも色々勉強になるお話はあったんですが、現在制作しようとしているサイトはレスポンシブWebデザインの手法ではなくスマートフォン専用サイトとして制作をする方が良いと感じました。

逆にその次にとりかかるべきサイトはリニューアルも考慮しているのでレスポンシブWebデザインの手法を用いるべきかな、と。

こうやって各々に適した手法を考え制作することも重要だなと思いました。